私たち、そして私たちを取り巻くすべての存在とは、どのようなものでしょうか?
仏教の教えである、般若心経の有名な一節「色即是空 空即是色」は、「現世に存在するあらゆる事物や現象は、すべて実体ではなく空無である。」ということですが、何を言っているのかよくわかりません。そこで次のようなことから自分なりに考えてみました。少し長くなりますが、最後までご覧いただければ幸いです。
〇ジル ボルト テイラー博士の実体験
自分が脳卒中になった時、自分の身体と外界との境界がわからず、エネルギーだけが感じ取られた。
〇(江本勝 著)「水が伝える愛のかたち」
すべての存在はエネルギーを持っており、すべてのものは振動している。人はもちろん、道端の小石も、庭に咲く花も振動している。相手に振動を与えるには自分も振動を発せなくてはならず、それは人間だけができること。人間だけが振動エネルギーを調整・発信でき、この振動を自由に操れることが「思考」できるということ。そして人間の構成元素からなる細胞一つ一つも振動している。
〇篠芳文 「生命の科学」講座
人体も宇宙空間や天体と同じ「原子や分子」で構成されている。「宇宙の意識」による創造物(万物)は、それらを形成している「原子や分子」のレベルで「宇宙の意識」のバイブレーションを常に受けている。人間の「細胞」が「マインドの援助」によって本来の働きに目覚めた時、「宇宙の意識」とのバイブレーション(共振・共鳴)が活発になり、多数の印象を感受するようになる。
〇 ありのままの認識とは
これらのことから、「色即是空 空即是色」の「空」とは、エネルギーつまり振動であり、「存在する事物・現象は、エネルギー・振動そのものである。」という考えのほうがすんなりと頭に入ります。般若心経では、さらに「受想行識亦復如是」と続きますが、これは「感受することも、思いをめぐらせることも、分別することも、認識することも、またこれと同様である。」という意味であり、つまり、私たちのマインドも「空」つまり、エネルギー・振動である。
したがって、目に見えるもの見えないもの、すべての存在をありのままに捉えるということは、私たちを取り巻く空間のエネルギーを感じ取る、言い換えると、内なる自己と外界とが共振・共鳴することであり、そのためには、エゴや煩悩などを生む二元論的な認識から離れることが必要になると思います。前述のジル ボルト テイラー博士の場合は、一時的に左脳が機能停止したため、瞬間的にこのような体験をしたということですが、「二元論的な認識から離れる」ということは容易なことではありません。そこで、このチャクラを活用することにより外界とのバイブレーションを起こす、そしてその際、「純粋で汚れのない「愛」のエネルギー・振動を相手に与えることでバイブレーションを活発にする」、ということが重要ではないでしょうか。