私たちの内蔵は、皮膚や筋肉のように直接触れることができず、怪我や病気、ストレスなどで痛みや違和感を感じるとき以外は、ほとんど意識を向けられるようなことはないと思います。
一方、プラナヤマでは、お腹、胸、肩と息の動きに合わせ肺の広がりをイメージしながら、「体の内側への意識」を研ぎ澄ませ集中力を高める「ボディスキャン」を行っていることになります。
まさに、聖者チルムーラーの「心の赴くところどこへでも息は従う」であり、逆に「息の赴くところどこへでも心は従う」とも言えるのではないでしょうか。
さらに、アサナで体を動かしながら呼吸も意識すれば、体の隅々にまで集中力の高まりが期待できそうです。
今回の講座では、プラナヤマに関するより深い理論やテクニックを学ぶことになり、それに伴い徐々に集中力が高まっていくことを願っていますが、それには不断の実践が欠かせないことは言うまでもありません。